弁護士コラム

法人の債権回収とは?
内容証明郵便・裁判・差し押さえまでの流れを弁護士がわかりやすく解説

2026.06.02

はじめに

はじめに

「売掛金が支払われない」

「取引先と連絡が取れなくなった」

「請求書を送っても入金されない」

 

企業活動において、売掛金や業務委託料などの未払いは、経営に大きな影響を与える問題です。

特に、中小企業や個人事業主にとっては、未回収債権が資金繰り悪化につながることも少なくありません。

もっとも、債権回収は単に「請求をするだけ」ではなく、

  • 内容証明郵便による督促
  • 裁判手続
  • 財産の差し押さえ(強制執行)

 

など、法的手続を適切に進めることが重要です。

そこで本記事では、法人の債権回収の流れや、弁護士へ依頼するメリットについて、わかりやすく解説します。

法人の債権回収とは?

債権回収とは、取引先などに対して有する金銭債権を回収する手続をいいます。

企業間取引では、以下のような債権が問題になることがあります。

  • 売掛金
  • 業務委託料
  • 請負代金
  • 貸付金
  • 未払い家賃
  • リース料
  • 損害賠償請求権 など

 

支払期限を過ぎても入金がない場合、早期に対応することが重要です。

債権回収で重要なのは「初動対応」

債権回収では、「そのうち支払われるだろう」と放置してしまうケースが少なくありません。

しかし、対応が遅れると、

  • 相手方の資金状況が更に悪化する
  • 財産を隠される
  • 他社への支払いが優先される
  • 時効が完成する

 

など、回収可能性が低下するリスクがありますので、未払いが発生した段階で迅速に対応することが重要です。

債権回収の一般的な流れ

1.電話・メールによる督促

まずは、 支払期限の確認、入金予定日の確認などを行います。

単なる事務処理ミスであるケースもあるため、初期段階では穏便な対応から始めることが一般的です。

もっとも、この段階で曖昧な回答が続く場合には、早めに法的対応を検討する必要があります。

2.内容証明郵便による請求

任意の支払いがない場合には、内容証明郵便による正式な督促を行います。

内容証明郵便とは?

内容証明郵便とは、「いつ」「誰が」「どのような内容を送ったか」を郵便局が証明する制度です。

内容証明郵便を送るメリット

内容証明郵便には、以下のようなメリットがあります。

  • 本格的な法的措置を検討している意思を示せる
  • 相手方の対応を促しやすい
  • 証拠として残る
  • 消滅時効の管理に役立つ場合がある

 

特に、弁護士名義で送付することで、相手方の対応が変わるケースも少なくありません。

3.裁判手続(訴訟・支払督促など)

内容証明郵便を送っても支払いがない場合には、裁判手続を検討します。

支払督促

比較的簡易な手続として、「支払督促」があります。

裁判所を通じて支払いを求める制度であり、相手方が異議を出さなければ強制執行へ進めます。

もっとも、相手方が異議を出した場合には通常訴訟へ移行します。

通常訴訟

請求額や争点によっては、通常訴訟を提起します。

裁判では、契約書、発注書、請求書、メール履歴、納品書などの証拠が重要になります。

企業間取引では、「契約書がない」というケースも少なくありませんが、メールや請求書・受発注の事実がわかるFAXなどから請求が認められる場合もあります。

4.差し押さえ(強制執行)

裁判で勝訴判決などを得ても、相手方が任意に支払わないケースがあります。

その場合には、「強制執行」によって財産を差し押さえることになります。

差し押さえの対象

差し押さえの対象には、預金口座売掛金給与債権不動産動産など、様々なものがあります。

特に、法人相手の場合には、銀行口座や取引先に対する売掛金差押えが有効なケースがあります。

強制執行には財産調査が重要

もっとも、相手方の財産状況が不明な場合、強制執行が困難になることがあります。

そのため、

  • どの銀行を利用しているか
  • どの取引先がある
  • 不動産を保有しているか

 

などの事前調査が重要です。

債権回収を弁護士に依頼するメリット

1.回収可能性が高まる

弁護士が介入することで、相手方が早期に支払いへ応じるケースがあります。
企業間取引では、「裁判になるリスク」を避けたいと考える会社も多いためです。

2.適切な法的手続を選択できる

債権回収の方法には、

  • 内容証明郵便
  • 支払督促
  • 民事訴訟
  • 仮差押え
  • 強制執行

 

など、さまざまな手続がありますが、事案に応じた適切な手続選択が重要です。

3.社内負担を軽減できる

未払い対応は、経理や営業の担当者や、経営者に大きな負担を与えます。

弁護士へ依頼することで、本業への影響を最小限に抑え、本来的業務に集中することが可能となります。

債権回収の費用感

債権回収を弁護士へ依頼する場合、一般的には、着手金・成功報酬・実費などが発生します。

費用は、請求額や相手方の対応状況、訴訟の有無などによって異なります。

もっとも、未回収額が大きくなるほど、結果的に企業損失が拡大する可能性があります。

そのため、「もはやどうしようもなくなってから相談する」のではなく、早期段階で弁護士へ相談することが重要です。

ルーセント法律事務所の債権回収サポート

ルーセント法律事務所の債権回収サポート

ルーセント法律事務所では、法人・事業者の債権回収案件に幅広く対応しています。

これまでに2000件を超える法律相談に対応しており、企業法務や債権回収に関する豊富な経験を有しています。

  • 内容証明郵便の送付
  • 売掛金回収
  • 訴訟対応
  • 強制執行
  • 仮差押え
  • 継続的な顧問対応

 

など、状況に応じたサポートが可能です。

「回収できるか不安」「裁判をすべきか迷っている」という場合でも、早期にご相談いただくことで、適切な回収戦略を検討できます。

法人の債権回収では、

1.内容証明郵便による督促
2
.裁判手続
3
.差し押さえ(強制執行)

という流れで進むことが一般的です。

もっとも、債権回収ではスピードが非常に重要であり、対応が遅れるほど回収可能性が低下する傾向があります。

また、法的手続には専門知識が必要となるため、費用感も踏まえつつ、早期に弁護士へ依頼することが望ましいといえます。

未払い問題でお困りの場合には、ルーセント法律事務所までまずはお気軽にご相談ください。

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