弁護士コラム

「家族が刑事事件を犯したときの影響」
配偶者や子どもの逮捕で生活はどう変わる?

2026.08.07

はじめに

はじめに

「夫(妻)が逮捕された」

「子どもが警察に連行された」

ある日突然、警察からの連絡でご家族の逮捕を知らされたとき、「ご本人の今後」と同じくらい、あるいはそれ以上に心配になるのが「家族である私たちの生活はどうなってしまうのか」ということです。

 

「会社を辞めなければならないのか」

「このまま今の家に住み続けられるのか」

「多額の借金を背負うことになるのか」

結論から申し上げますと、日本の法律において「家族の罪を代わりに償う」という連帯責任はありません。

しかし、直接的な法的手続き以外の部分で、ご家族の人生を根底から揺るがす「事実上の悪影響(社会的・経済的ダメージ)」が及ぶことは避けられません。

この記事では、「家族が刑事事件を犯したときの影響」について、弁護士が現実的な視点から分かりやすく解説します。

前提として、家族に「法的な連帯責任」はない

まず安心していただきたいのは、日本の法律において、親や配偶者であるという理由だけで「代わりに刑務所に入る」「代わりに罰金を払う」といった直接的な刑事責任を問われることは絶対にありません。

※ただし、犯罪の計画を一緒に立てていたり手助けをしていた場合は「共犯」として法的な責任を問われます。

しかし、法的な責任がないからといって、これまで通りの日常が保証されるわけではありません。

現実には、以下の2つの大きなダメージがご家族に重くのしかかります。

1.報道・インターネット拡散による「社会的孤立」

現代の刑事事件において、ご家族にとって最も恐ろしいのが「家族が逮捕されたという情報があっという間に拡散されること」です。

テレビのニュースや新聞で実名報道がされなくても、今はSNSXInstagramなど)や匿名掲示板で、驚くべきスピードで個人情報が特定されてしまいます。

「〇〇さんの夫が逮捕されたらしい」「〇〇高校に通っている友達の親だ」といった噂は、瞬く間に地域や職場に広まります。

引っ越しを余儀なくされる

近所からの冷たい視線や、自宅への嫌がらせ(無言電話や落書きなど)に耐えられず、持ち家であっても手放し、誰も自分たちを知らない遠方への引っ越し(夜逃げ同然の転居)を余儀なくされるケースが少なくありません。

特に、被害者が近隣に居住する場合には、被害者から引っ越しを強く求められるケースもあります。

仕事や学校への影響

「犯罪者の家族」というレッテルを貼られ、ご家族自身が会社にいづらくなって自主退職に追い込まれたり、お子様がいじめに遭って転校せざるを得なくなったりする事態が起こります。

将来の「就職」や「結婚」への障壁

インターネット上に書き込まれた情報は「デジタルタトゥー」として半永久的に残り続けます。

数年後、数十年後にお子様が就職活動や結婚をする際、相手方がネットで検索をして事件を知り、内定や婚約が取り消されてしまうという事態も起こり得ます。

2.多額の損害賠償と「破産」による「経済的崩壊」

刑事事件の罰金などを家族が代わりに払う義務はありませんが、被害者がいる事件(窃盗、詐欺、傷害、性犯罪など)の場合、犯人であるご本人は、被害者に対して多額の「損害賠償(慰謝料や示談金)」を支払う民事上の義務を負います。

この損害賠償金は、数百万円から、重大な事件であれば数千万円に上ることもあります。

もしご本人が逮捕や懲戒解雇によって収入を失い、この賠償金を支払えなくなった場合、どうなるでしょうか。

ご本人の「自己破産」による影響

賠償金が払えずにご本人が自己破産をした場合、ご家族の財産が直接差し押さえられることはありません。

しかし、ご本人の名義になっているマイホームや車、生命保険などは解約・売却され、手放さなければならなくなります。

一家の大黒柱を失う経済的困窮

配偶者が事件を起こした場合、その後の生活費や住宅ローン、お子様の学費を、残された家族の収入だけで賄わなければならなくなります。

経済的な基盤が崩壊し、生活保護を受給せざるを得なくなったり、離婚を選択せざるを得なくなったりするケースが非常に多いのが現実です。

悪影響を最小限に抑えるための「初動」の重要性

悪影響を最小限に抑えるための「初動」の重要性

ご家族がこのような壊滅的な被害を避けるための最大の防御策は、「事件が公になる前に、迅速に解決すること」に尽きます。

事件発生直後、あるいは逮捕直後から弁護士が介入し、いち早く被害者と「示談」を成立させることができれば、以下の可能性が飛躍的に高まります。

  • 実名報道を防ぐ(マスコミに情報が出る前に解決する)
  • 早期に釈放され、会社に知られずに職場復帰できる
  • 「不起訴処分」となり、前科を回避できる

 

逮捕直後の対応が数日遅れるだけで、取り返しのつかない形で情報がネットに広まり、ご家族の人生を狂わせてしまいます。

 

「夫が警察に連れて行かれた」

「子どもがトラブルを起こしているようだ」

そのような事態に直面した際は、一人で抱え込まず、一刻も早くルーセント法律事務所へご相談ください。

ご家族が逮捕された時、「警察からの連絡を待とう」と、2日、3日と「様子見」を選択される方も少なくありませんが、基本的には悪手です。速やかな対応のみが、早期の釈放と解決を可能にします。

私たちルーセント法律事務所は、ご本人への法的なサポートはもちろんのこと、残されたご家族が平穏な生活を取り戻すための「防波堤」として、全力で迅速な対応をお約束いたします。

初回相談は無料ですので、どのような状況でもまずは一度お電話でご相談ください。

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